「生理が近づくと、なんとなく体が重い」「イライラして眠れない」。そんな毎月のつらさに悩んでいませんか。むくみや頭痛、気分の落ち込みなど、症状は人によってさまざまです。この記事では、生理前の不調セルフケアを東洋医学の考え方も交えてお伝えします。自宅でできる温活や呼吸法、ツボ押しの手順まで具体的にご紹介します。少しでも毎月を穏やかに過ごすヒントになればうれしいです。
生理前の不調はなぜ起こるのか

生理前になると体調が揺らぐ方は、決して少なくありません。一般的に、排卵後から月経までの間に女性ホルモンのバランスが大きく変化するためといわれています。この時期の不調はPMS(月経前症候群)とも呼ばれます。
実際、多くの女性がこの時期に何らかの変化を感じています。米国保健福祉省の女性健康局によると、90%を超える女性が月経前にむくみ・頭痛・気分の変動などの何らかの不調を経験すると回答しています。つまり、あなたが感じている不調は特別なことではありません。
- 下腹部や腰の重だるさ
- 手足や顔のむくみ
- 頭痛や肩こり
- イライラ・気分の落ち込み
- 眠りが浅い、日中の強い眠気
たとえば「夕方になると靴がきつく感じる」「朝、指輪が抜きにくい」といった変化も、むくみのサインのひとつです。仕事や家事に追われる中で、こうした小さな違和感を見過ごしがちな方も多いのではないでしょうか。
生理前の不調は「体からのサイン」ととらえ、無理をしないことが大切です。
東洋医学では、この時期は「気(き)」や「血(けつ)」の巡りが滞りやすいと考えます。ストレスや冷え、疲れがたまると、その巡りがさらに乱れやすくなります。だからこそ、日々のちょっとしたセルフケアが心身を支える助けになります。
症状が生活に大きく支障をきたす場合や、毎月ひどく落ち込む場合は、婦人科など医療機関へご相談ください。
東洋医学から見た生理前の不調セルフケア

東洋医学では、心と体はつながっていると考えます。生理前の不調も、体のどこかに滞りや冷えがあるサインととらえます。ここでは、その考え方をもとにしたセルフケアの基本をお伝えします。
生理前にイライラや気分の落ち込みが強い方は、東洋医学でいう「気」の巡りが滞りやすい状態かもしれません。深い呼吸を意識するだけでも、気持ちが落ち着きやすくなるといわれています。
- 背筋を軽く伸ばして座る
- 鼻から4秒かけてゆっくり息を吸う
- 口から6〜8秒かけて長く吐く
- これを5回ほど繰り返す
この呼吸を1日2〜3回、朝晩や休憩時間に取り入れてみてください。ゆっくり吐くことがポイントです。通勤電車の中や、家事の合間の1分でもかまいません。「気持ちがざわつくな」と感じたときこそ、意識して息を長く吐いてみましょう。
むくみや頭痛が気になる方は、血の巡りを助けることを意識しましょう。体を冷やさず、適度に動かすことが大切です。座りっぱなしの時間が長い方は、1時間に1回は立ち上がって足を動かすだけでも違います。
温める・巡らせる・休めるの3つが、生理前セルフケアの土台です。
毎月の不調は、その日だけのケアで整うものではありません。生理前だけでなく、日常的に体を大切にする積み重ねが、次の周期を穏やかにする助けになります。「調子がいい日にこそ少しずつ整える」という意識を持つと続けやすくなります。※感じ方には個人差があります。
冷えを防ぐ温活とセルフケア手順
生理前の不調と冷えは深く関わっているといわれています。体が冷えると血の巡りが滞り、むくみや重だるさにつながりやすくなります。ここでは自宅でできる温活を具体的にご紹介します。
シャワーだけで済ませていませんか。湯船につかることは、体を芯から温める大切な習慣です。忙しい日でも、10分だけでも湯船につかる時間をつくってみましょう。
米テキサス大学の研究チームが17研究を分析した結果、就寝の1〜2時間前に40〜42.5℃のお湯で10分ほど体を温めると、寝つきが早くなり睡眠の質も高まると報告されています。これは体の深部体温が下がる過程が眠りを促すためと考えられています。※すべての方に当てはまるものではありません。
生理前で眠りが浅い方は、寝る少し前の入浴を試してみてください。熱すぎるお湯は体に負担がかかるため、ぬるめでゆったりつかるのがおすすめです。
- おなか・腰:腹巻きやカイロで下腹部を温める
- 足首:レッグウォーマーで冷えを防ぐ
- 首の後ろ:蒸しタオルでじんわり温める
蒸しタオルは、濡らして軽く絞ったタオルを電子レンジで30秒〜1分ほど温めると簡単に作れます。首の後ろに1〜2分当てるだけで、肩まわりがふっとゆるむ感覚が得られやすくなります。
カイロを使うときは、低温やけどを防ぐため肌に直接貼らず、衣類の上から当ててください。
冷たい飲み物は体を内側から冷やします。生理前は白湯や、しょうが入りの温かいお茶がおすすめです。朝起きたら1杯の白湯を飲む習慣も、体を目覚めさせる助けになります。夏場でも冷房で体は冷えやすいため、常温以上の飲み物を選ぶ意識を持ちましょう。こうした小さな積み重ねが、巡りのよい体づくりをサポートします。
自宅でできるツボ押しと軽い運動
生理前の不調をやわらげるために、自宅で手軽にできるツボ押しと運動を取り入れてみましょう。道具はいらず、すきま時間にできます。
三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの一番高いところから、指幅4本分ほど上にあるツボです。骨のきわを親指でやさしく押します。女性の不調のケアでよく用いられるツボといわれています。
- 押す強さ:気持ちいいと感じる程度
- 時間:5秒押して5秒離すを左右3〜5回ずつ
テレビを見ながら、あるいは寝る前に布団の中で行うのもよいでしょう。冷えが気になる方は、押す前に足首を温めておくとより心地よく感じられます。
合谷(ごうこく)
手の甲側、親指と人差し指の骨が合わさる手前のくぼみです。頭痛や気分のもやもやが気になるときに押してみましょう。左右それぞれ、ゆっくり10回ほど押し離しします。デスクワークの合間にも取り入れやすいツボです。
運動不足は巡りの滞りにつながります。世界保健機関(WHO)は成人に週150分以上の中強度の身体活動を推奨しています。一方、世界の成人の31%(約18億人)はこの推奨レベルに達していないと報告されています(2022年)。
激しい運動でなくても、毎日少し体を動かすことが巡りの助けになります。
おすすめは、無理のないウォーキングと軽いストレッチです。
- 1日20〜30分を目安に歩く
- 歩けない日は、その場で足踏みを3分
- 寝る前に、あお向けで両ひざを抱えて腰をゆるめる
ストレッチは呼吸を止めず、痛気持ちいい範囲で行いましょう。買い物のときに一駅分歩く、エレベーターを階段に変えるなど、日常の中に運動を取り入れる工夫もおすすめです。生理前で体が重い日は、無理をせず休むことも立派なセルフケアです。「今日は動けない」と感じたら、しっかり休む選択をしてください。※感じ方には個人差があります。
まとめ
生理前の不調は多くの女性が経験するもので、決して特別なことではありません。東洋医学の視点を取り入れたセルフケアで、毎月を少しでも穏やかに過ごしていきましょう。
- 生理前の不調は「気」と「血」の巡りの乱れととらえる
- 入浴や温かい飲み物で体を冷やさない工夫をする
- 深い呼吸で気持ちを落ち着ける
- 三陰交・合谷などのツボ押しを取り入れる
- 軽い運動と十分な休息をバランスよく
症状が重い場合や毎月つらさが続く場合は、婦人科など医療機関への相談も大切です。私たち成竹鍼灸整骨院グループでは、お一人おひとりの体の状態に合わせたケアをご提案しています。生理前の不調でお悩みの方は、どうぞお気軽に私たちにご相談ください。
成竹鍼灸整骨院グループ(江東区)では、国家資格者がお一人おひとりの状態を確認しながら、無理のない身体づくりをサポートしています。お気軽にご相談ください。
参考:
世界保健機関(WHO)身体活動ファクトシート
米テキサス大学オースティン校のメタ分析(Sleep Medicine Reviews, 2019)
米国保健福祉省 女性健康局(OASH)
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