「整骨院に行ったら、いつの間にか施術が始まって終わっていた」。そんな経験はありませんか。整骨院の施術内容が、どんな考えで決まっているのかは、外からはなかなか見えません。私たちは南砂・東砂・塩浜の3院で、施術を担当するたびに「なぜこの施術にしたのか」を記録する仕組みを続けています。この記事では、2026年7月から9月までに記録された判断記録130件を集計し、施術内容が決まるまでの流れを数字のままお伝えします。
このページの数字は、南砂院・東砂院・塩浜院のスタッフが施術ごとに入力している「判断記録」の件数を集計したものです。当グループ調べ(2026年7月1日〜9月19日記録分・n=130)。記録の本文や、個人が特定される情報は一切含みません。
整骨院の施術内容は、その場の思いつきで決まるのですか?
結論から言うと、思いつきではなく「仮説」から決めています。そして、その仮説を毎回書き残しています。
私たちの判断記録は、大きく2種類に分かれます。集計期間の130件の内訳は次のとおりです。
- 初めて担当する方・悩みが新しく出た方の記録(初再診)… 106件(約81.5%)
- 経過を見て方針を見直した記録(転機)… 24件(約18.5%)
院ごとの記録数は、南砂院41件、塩浜院52件、東砂院37件でした。3院どこでも、同じ書式で記録しています。
8割以上が「初めての方」の記録です。つまり、最初の施術内容をどう決めるかに、私たちは最も多く記録を残しているということです。
初回の記録では、施術者が次の5つを書きます。
- 仮説:つらさの原因を何だと読んだか
- 根拠:何を見て・聞いて・触れてそう考えたか
- 施術を選んだ理由:なぜその方法にしたのか
- リスク:どうなったら仮説が外れたと判断するか
- 別案:ほかに取り得た方法は何か
施術内容は、この5つを考えたうえで選んでいます。
施術内容を決める前に、何を確かめているのですか?
結論は、「原因の見立て」と「その根拠」を、106件すべてで書いていたということです。
初回の記録106件について、各項目がどれだけ書かれていたかを数えました。
- 仮説(原因の見立て)… 106件中106件(100%)
- 根拠(見た・聞いた・触れた内容)… 106件中106件(100%)
- 施術を選んだ理由 … 106件中105件(約99.1%)
- リスク(外れる条件)… 106件中101件(約95.3%)
- 別案(ほかの選択肢)… 106件中83件(約78.3%)
「原因は何か」と「なぜそう思ったか」は、1件の漏れもありませんでした。
根拠の欄には、たとえば姿勢や動き方の確認、痛みが出る場面の聞き取り、触れたときの張りなどを書きます。予診表でうかがった内容も、ここで材料になります。
一般的に、同じ「腰が痛い」でも、原因は人によってさまざまだといわれています。だからこそ、施術に入る前に見立てと根拠をそろえることを、私たちは欠かさない手順にしています。
なお、強い痛みやしびれ、発熱をともなう場合、また症状が長引いている場合は、まず医療機関を受診してください。
なぜ「外れる条件」まで書いておくのですか?
結論として、次回の来院で「見立てが合っていたか」を確かめるためです。
リスクの欄は、約95.3%の記録で書かれていました。ここには「この変化が出なければ、原因の読みが違う」といった、見直しの目印を書きます。
外れる条件を先に決めておくと、次回の判断がぶれにくくなります。「前回より楽になったか」を感覚だけで決めず、あらかじめ置いた目印と照らし合わせられるからです。
別案は約78.3%でした。ほかの項目より低く、ここは私たちの課題です。ただ、別案が書けていれば、最初の方法で変化が小さかったときに、次の一手へすぐ切り替えられます。
施術内容は、1回目で固定するものではありません。「最初の案」「外れたときの目印」「次の案」をそろえておくことで、2回目以降の施術内容を落ち着いて調整できます。※感じ方には個人差があります。
私たちは、別案の記入率を上げることを、3院共通の改善目標にしています。
通っている途中で、施術内容は変わるのですか?
結論は、変わることがあります。そのときは毎回「答え合わせ」をしてから変えています。
経過を見て方針を見直した「転機」の記録は、24件ありました。この記録では、次の3つを書きます。
- 前回の仮説は、実際どうだったか
- 予想とのズレは何か。なぜ当たった・外れたのか
- 次の悩みに対する新しい仮説は何か
24件すべてで、3項目とも書かれていました(24件中24件・100%)。方針を変えるときに、前回の見立てを振り返らずに変えた記録は、1件もなかったということです。
たとえば、最初のつらさが落ち着いてきたあとに、別の場所の張りや、生活の中での動かしにくさが気になり始める方もいます。そうした変化を、前回の記録と比べながら確かめ、施術内容を組み直します。
通っている方からは見えにくい部分ですが、「今日は前回と少し違うことをしますね」とお伝えするときには、こうした振り返りを経ています。気になるときは、遠慮なく理由をたずねてください。
施術内容に納得して通うには、どうすればいいですか?
結論として、「なぜこの施術なのか」を施術者に聞いてみることをおすすめします。
私たちの記録では、施術を選んだ理由が約99.1%で書かれていました。理由がある以上、説明もできるはずです。次のような質問は、どの整骨院でも役に立ちます。
- 「私のつらさの原因は、何だと考えていますか?」
- 「それは、何を見てそう思ったのですか?」
- 「どうなったら、方法を変えますか?」
この3つは、判断記録の「仮説」「根拠」「リスク」にそのまま対応しています。答えが返ってくれば、施術内容の見通しが立ち、通う回数の目安も相談しやすくなります。
また、ご自身の変化を伝えていただくことも大切です。「朝の動き出しが楽になった」「階段はまだつらい」といった一言は、次回の答え合わせの大事な材料になります。
まとめ
2026年7月〜9月の判断記録130件から見えた、整骨院の施術内容の決まり方をまとめます。
- 記録の約81.5%(130件中106件)は、初めての方・新しい悩みの記録だった
- 初回の記録では、原因の見立てと根拠を106件すべてで書いていた
- 外れる条件(リスク)は約95.3%、ほかの選択肢(別案)は約78.3%で記入。別案は改善を続けている
- 方針を見直した24件は、すべて前回の答え合わせをしてから次の仮説を立てていた
- 施術内容に納得するには「原因」「根拠」「方法を変える条件」を聞いてみるのがおすすめ
私たちは南砂・東砂・塩浜の3院で、こうした記録を毎月見直しながら、施術内容の説明を磨いています。「なぜこの施術なのか」を知りたいときは、どうぞ私たちにご相談ください。
成竹鍼灸整骨院グループ(江東区)では、国家資格者がお一人おひとりの状態を確認しながら、無理のない身体づくりをサポートしています。お気軽にご相談ください。
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