「階段の上り下りで膝がつらい」「でも整形外科ではレントゲンで骨に異常なしと言われた」。そんなもどかしさを抱える方は少なくありません。異常がないと言われても、痛みは確かにそこにあります。この記事では、江東区で膝の痛みに鍼灸という選択肢を考えている方に向けて、骨に異常がないのに痛む理由と、鍼灸でのアプローチ、ご自宅でできるケアを分かりやすくお伝えします。※感じ方には個人差があります。
骨に異常なしと言われた膝の痛み、その正体

整形外科で「骨には異常なし」と言われたのに膝が痛む。これは決して珍しいことではありません。レントゲンは主に骨の状態を写すものです。そのため、骨以外の部分に原因があると画像にはあらわれにくいのです。
膝のまわりには、筋肉・腱・靭帯・半月板など多くの組織があります。これらの一部に負担がかかると、骨に問題がなくても痛みが出ることがあります。
- 太ももやふくらはぎの筋肉のこわばり
- 膝のお皿まわりの腱や組織への負担
- 長年の使いすぎによる関節まわりの炎症
- 体の使い方のクセによる一部への集中負担
「異常なし」は「原因がない」という意味ではありません。骨以外の部分に痛みの背景が隠れていることが多いのです。
特に40代以降は、筋力の低下や姿勢の変化が膝への負担につながりやすくなります。立ち仕事や階段の多い生活、正座の習慣なども影響します。こうした積み重ねが、画像に写らない痛みとして出てくるのです。
たとえば「朝起きて歩き始めの一歩が痛い」「座った姿勢から立ち上がるときにズキッとする」といった痛みは、骨そのものより筋肉や腱の状態が関わっていることがあります。痛む場所を指一本でさせないような、ぼんやりとした痛みも同様です。
痛みが強い、腫れがひく気配がない、膝に力が入らないといった場合は、まず医療機関で詳しい検査を受けることをおすすめします。
なぜ鍼灸が膝の痛みのケアに用いられるのか

膝の痛みに対して、鍼灸は昔から用いられてきました。近年は海外でも研究が進んでいます。
米国立衛生研究所(NIH)傘下の国立補完統合衛生センターは、変形性膝関節症の痛み・腰痛・首の痛み・頭痛などに対する鍼治療の有効性を示す研究があると公表しています。膝の痛みは、鍼灸が注目されてきたテーマのひとつなのです。
さらに、米メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターらの国際共同チームが39の臨床試験・20,827人のデータを統合解析した研究(The Journal of Pain, 2018)があります。この研究では、鍼治療は筋骨格系の慢性痛や変形性関節症の痛みに対して、偽鍼や無治療より有効だったと報告されました。その効果は1年後もおおむね維持されていたとされています。※すべての方に当てはまるものではありません。
鍼灸では、膝そのものだけでなく、太ももやふくらはぎ、股関節まわりの筋肉にもアプローチします。膝の痛みは、膝だけが原因とは限らないからです。
- こわばった筋肉をゆるめ、動きやすさをサポート
- 血のめぐりを促し、回復しやすい状態を整える
- 体の使い方のバランスを見直すきっかけになる
膝だけでなく、膝を支える周囲の組織まで含めて整えることが大切です。私たちはお一人おひとりの状態を確認しながら施術を行います。※感じ方には個人差があります。
「鍼は痛そうで怖い」という声をよくいただきます。膝のケアに使う鍼は髪の毛ほどの細さで、注射針とは大きく異なります。チクッとする程度のことが多く、はじめての方にも配慮しながら進めます。不安な点は施術前に遠慮なくお伝えください。
江東区での生活と膝の痛みの関係
江東区は散歩や買い物で歩く機会の多い街です。マンションの階段、駅の乗り換え、公園での運動など、膝を使う場面がたくさんあります。こうした日常の動作が、少しずつ膝に負担を重ねていきます。
一方で、運動不足も膝の痛みに関わります。膝を支える筋肉が弱ると、関節にかかる負担が増えやすいのです。
世界保健機関(WHO)は、成人に週150分以上の中強度の身体活動を推奨しています。しかし、世界の成人の31%(約18億人)はこの推奨レベルに達していないと報告されています(2022年)。動かなすぎも動かしすぎも、どちらも膝にはよくありません。
- 長時間同じ姿勢で座り続ける(筋肉がこわばる)
- 急に張り切って長距離を歩く(膝に負担が集中)
- 冷房で膝まわりが冷える(血のめぐりが低下)
- やわらかすぎる靴・合わない靴で歩く
大切なのは、適度に動かしながら膝を支える筋肉を保つことです。無理のない範囲で体を動かす習慣が、膝を守る土台になります。
たとえば、スーパーまでの往復やお孫さんの送り迎えなど、日常の中で歩く時間をこまめに確保するのもよい方法です。週150分という目安は、1日あたり20〜30分ほどの歩行でも近づけます。はじめから無理をせず、痛みのない範囲で少しずつ増やしましょう。
季節の変わり目や寒い時期は、膝のつらさを感じる方が増えます。冷えを避け、体を温める工夫も日々のケアとして役立ちます。ひざ掛けやサポーターの活用もおすすめです。
自宅でできる膝のためのセルフケア
施術とあわせて、ご自宅でのケアも膝の状態を支えます。どれも道具がいらず、無理なく続けられるものです。痛みが強いときは中止してください。
- 椅子に浅く腰かけ、背すじを伸ばす
- 片方の膝をゆっくり伸ばし、つま先を手前に向ける
- 伸ばしきった状態で5秒キープする
- ゆっくり下ろす。左右各10回を目安に
膝を支える太ももの筋肉を保つための基本運動です。1日1〜2回を目安に続けましょう。テレビを見ながらでもできるので、毎日の習慣に取り入れやすい運動です。
膝の血のめぐりを促すには、温めることも役立ちます。入浴は手軽な温活のひとつです。
米テキサス大学オースティン校の研究チームが17の研究を分析した結果(Sleep Medicine Reviews, 2019)では、就寝の1〜2時間前に40〜42.5℃のお湯で10分ほど体を温めると、寝つきが早くなり睡眠の質も高まると報告されています。膝を温めながら、睡眠の質を整えるきっかけにもなります。※感じ方には個人差があります。
入浴が難しい日は、蒸しタオルを膝にあてるだけでも心地よく温まります。電子レンジで温めたタオルを5分ほど膝にのせ、冷えたら外す、という手軽な方法です。
- 壁に手をつき、片足を一歩後ろに引く
- 後ろ足のかかとを床につけたまま前に体重をかける
- ふくらはぎが伸びる位置で20秒キープ
- 左右2回ずつ
ふくらはぎがやわらかくなると、膝から下の血のめぐりが整いやすくなります。朝晩の2回を目安に続けるとよいでしょう。
セルフケアは「痛気持ちいい」範囲までにとどめてください。痛みを我慢して行うと逆効果になることがあります。
まとめ
整形外科で骨に異常なしと言われても、膝の痛みには背景があります。江東区で膝の痛みに鍼灸という選択肢を考える方の受け皿として、私たちは体全体を見ながらケアを行います。
- レントゲンに写らない筋肉や腱が痛みの背景になることがある
- NIHやThe Journal of Painの研究で、膝の痛みへの鍼治療に関する報告がある
- 動かなすぎも動かしすぎも膝に負担。適度な運動がカギ
- 太ももの運動・温め・ストレッチが自宅ケアに役立つ
- 痛みが強い・長引く場合はまず医療機関の受診を
膝の痛みでお悩みの方は、お一人で抱え込まず、どうぞ私たちにご相談ください。※感じ方には個人差があります。
成竹鍼灸整骨院グループ(江東区)では、国家資格者がお一人おひとりの状態を確認しながら、無理のない身体づくりをサポートしています。お気軽にご相談ください。
参考:
世界保健機関(WHO)身体活動ファクトシート
米メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターらの国際共同メタ分析(The Journal of Pain, 2018)
米テキサス大学オースティン校のメタ分析(Sleep Medicine Reviews, 2019)
米国立衛生研究所(NIH)国立補完統合衛生センター
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