「夕方になると頭が重い」「気づくと歯を強くかみしめている」。木場周辺でお仕事をされる方から、こうしたお悩みをよく伺います。デスクワークや細かな作業が続くと、無意識の食いしばりが増えやすくなります。そして、その緊張が頭痛へとつながることも少なくありません。この記事では、木場の鍼灸で頭痛と食いしばりにどう向き合うか、仕組みとセルフケアをわかりやすくお伝えします。※感じ方には個人差があります。
木場で多い「食いしばりからくる頭痛」とは

木場はオフィスや商業施設が多く、長時間パソコンに向かう方が多い地域です。私たちの院にも、仕事帰りに頭痛や肩こりを訴えて来られる方が多くいらっしゃいます。
集中しているとき、人は無意識に歯を食いしばりやすくなります。本来、上下の歯は会話や食事のとき以外は触れていないのが自然な状態です。しかし緊張やストレスが続くと、日中も歯を接触させ続けてしまいます。
この食いしばりが続くと、あごを動かす「咬筋」や「側頭筋」が常に働きっぱなしになります。側頭筋はこめかみのあたりに広がる筋肉です。ここが疲労すると、締めつけられるような頭痛につながりやすいといわれています。
食いしばりと頭痛は、こめかみの筋肉を通じて深くつながっています。
とくに次のような方は注意が必要です。
- 日中、気づくと歯をかみしめている
- 朝起きたときにあごや頭が重い
- こめかみや側頭部が締めつけられるように痛む
- 肩や首のこりも一緒に感じる
こうした頭痛は、肩こりや首のこりと重なって現れることも多いです。たとえば、会議資料を一気に仕上げた翌朝、こめかみと首の付け根が同時に重く感じる――そんなケースは珍しくありません。あごの緊張は首や肩の筋肉とつながっているため、連動して症状が出やすいのです。9月にお伝えした肩こり・腰痛のお話とは別に、今回は「頭痛」に焦点をあてて掘り下げていきます。
なぜ食いしばりが起きるのか―生活場面から考える

食いしばりは、特別な人だけに起こるものではありません。日常のちょっとした場面で、誰にでも起こり得ます。
考えられる主な要因
- パソコン作業やスマホの長時間使用
- 締め切りや人間関係などの精神的な緊張
- 睡眠の質の低下や疲れの蓄積
- 冷えによる全身のこわばり
たとえば、資料作成に集中しているとき。画面をにらむように見つめ、肩に力が入り、無意識にあごを固めている――そんな経験はないでしょうか。この積み重ねが、咬筋や側頭筋の慢性的な緊張を生みます。
通勤電車でスマホを見ている時間も見逃せません。うつむいた姿勢で小さな文字を追うと、首とあごに同時に負担がかかります。また、満員電車のストレスそのものが、無意識の食いしばりを誘発することもあります。
スマホを見る時間が長い方は目の疲れも重なりがちです。英アストン大学の研究者によるレビュー(BMJ Open Ophthalmology, 2018)では、パソコンなどデジタル機器を使う人のデジタル眼精疲労の有病率は50%以上と推定されると報告されています。目の緊張は首やこめかみの筋肉にも影響しやすく、食いしばりと頭痛を後押しする一因になり得ます。
「食いしばっているかも」と気づくことが、最初の一歩です。付せんに「歯を離す」と書いてデスクやパソコンの端に貼るだけでも、意識が変わります。
夜間の睡眠中に食いしばる方もいます。この場合は自覚が少なく、朝のあごのだるさで気づくことが多いです。よくある疑問として「自分が食いしばっているか分からない」という声があります。 ほおの内側に歯の跡がついている、朝あごがだるい、といったサインが目安になります。長く続く場合や痛みが強い場合は、歯科など医療機関への相談もおすすめします。
自宅でできる食いしばり・頭痛のセルフケア
毎日の小さなケアで、筋肉の緊張をやわらげることが期待できます。無理のない範囲で続けてみてください。
まず、唇を閉じたまま上下の歯を少し離します。舌先を上の前歯の裏に軽く当てると、あごの力が抜けやすくなります。1時間に一度を目安に意識してみましょう。仕事中はスマホのタイマーを1時間ごとに鳴らすと、思い出しやすくなります。
- こめかみに指の腹を当て、円を描くように10回ほどさする
- 奥歯をかんだときに盛り上がる咬筋を、指で軽く20秒押す
- 痛気持ちいい程度の強さで、朝晩1回ずつ
強く押しすぎず、「痛気持ちいい」で止めるのがコツです。
蒸しタオルを首の後ろに当て、3〜5分ほど温めます。電子レンジで濡れタオルを30秒ほど温めれば手軽に作れます。血流がうながされ、頭痛につながる緊張がやわらぎやすくなります。
入浴も有効です。米テキサス大学の研究チームのメタ分析(Sleep Medicine Reviews, 2019)では、就寝の1〜2時間前に40〜42.5℃のお湯で10分ほど体を温めると、寝つきが早くなり睡眠の質も高まると報告されています。睡眠の質が整うと、夜間の食いしばりの負担軽減も期待できます。※感じ方には個人差があります。
鼻から4秒吸い、口から6秒かけて吐きます。これを3回。緊張がゆるみ、肩やあごの力みが抜けやすくなります。デスクで気づいたときにすぐできるので、一日のなかで何度か取り入れてみてください。
片手で頭を軽く横に倒し、首すじを10秒ほど伸ばします。左右2回ずつが目安です。あごと首はつながっているため、首をゆるめると食いしばりの負担も軽くなりやすいです。
鍼灸が頭痛・食いしばりにアプローチする理由
鍼灸は、こうした筋肉の緊張やめぐりの問題に対して、古くから用いられてきた方法です。
こめかみの側頭筋、あごの咬筋、首や肩まわりのこり固まった筋肉に鍼でアプローチすることで、緊張の緩和がサポートされると考えられています。緊張がやわらげば、頭痛の重だるさも軽くなることが期待できます。
頭痛と鍼灸については、いくつかの研究報告があります。国際的な医学評価機関コクランが22試験・4,985人を分析したレビュー(2016)では、鍼治療を受けた人の41%で頭痛の頻度が半分以下になった(治療しなかった場合は17%)と報告されています。また、米国立衛生研究所(NIH)傘下の国立補完統合衛生センターは、腰痛・首の痛み・変形性膝関節症の痛み・頭痛などに対する鍼治療の有効性を示す研究があると公表しています。
※すべての方に当てはまるものではありません。感じ方には個人差があります。
私たちの院では、ただあごや頭だけを診るのではなく、首・肩・姿勢・生活習慣まで含めて全体を確認します。食いしばりの背景にある緊張の原因を一緒に探り、お一人おひとりに合わせて組み立てていきます。たとえば、デスクワーク中心の方には座り方や画面の高さのアドバイスも添えます。
鍼が初めての方には、刺激の強さや本数を調整しながら進めます。「痛いのが苦手」という方も多いので、不安な点は遠慮なくお伝えください。
「どのくらいのペースで通えばいい?」というご質問もよくいただきます。 症状の強さや生活習慣によって異なるため、初回にお体の状態を確認したうえでご提案しています。なお、急に激しい頭痛が出た場合や、これまでと明らかに違う痛みがある場合は、早めに医療機関を受診してください。
まとめ
木場の鍼灸で頭痛と食いしばりに向き合うポイントを振り返ります。
- デスクワークや緊張による食いしばりは、こめかみの筋肉を通じて頭痛につながりやすい
- 「歯を離す」習慣やこめかみのマッサージ、首を温めるケアが役立つ
- 睡眠の質を整えることが、夜間の食いしばりの負担軽減につながる
- 鍼灸は筋肉の緊張緩和をサポートする方法として研究報告がある
- 強い痛みや長引く場合は医療機関の受診を
頭痛や食いしばりは、毎日の小さな緊張の積み重ねで起こります。お一人で我慢せず、気になる症状があれば私たちにご相談ください。南砂・塩浜・東砂の各院で、生活背景からていねいにお話を伺います。
成竹鍼灸整骨院グループ(江東区)では、国家資格者がお一人おひとりの状態を確認しながら、無理のない身体づくりをサポートしています。お気軽にご相談ください。
参考:
コクラン・レビュー「片頭痛予防のための鍼治療」(2016)
米テキサス大学オースティン校のメタ分析(Sleep Medicine Reviews, 2019)
英アストン大学のレビュー(BMJ Open Ophthalmology, 2018)
米国立衛生研究所(NIH)国立補完統合衛生センター
Lお悩みは公式LINEで無料相談
妊娠中・産後の痛み、慢性的な不調にお悩みの方へ。
お近くの院の公式LINEから、症状やご来院についてお気軽にご相談ください。
※返信は診療時間内となります/無理な勧誘はいたしません







