こんにちは^^
成竹鍼灸整骨院の石本です!夏といえば海!
今年も海に行く予定を立てている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回のテーマは「海でのケガ対策」です!
海で怪我した時の対処法をご説明していきます★
<擦り傷、切り傷への対処法>
海で遊んでいての擦り傷、切り傷は付き物ですね。
現在の擦り傷、切り傷の治療への考え方をご説明します!
(乾燥療法の特徴)
乾燥療法は、傷口をしっかり乾燥させて「かさぶたを作って治す」方法です。
今まではこちらが一般的でした。
傷口を乾燥させるとかさぶたが出来ます。
このかさぶたはかなり硬質で、当然出血は防げますし、
細菌や異物の侵入を防ぐ効果もあります。
傷口が勝手に開かないように固定する効果もあるので、なかなか優れたアイテムなのですが、かさぶたの下では修復細胞達が非常に窮屈そうに活動しています。
放っておけば、徐々にかさぶたを押し上げながら細胞の修復をしてくれますが、
かさぶたが邪魔で遅々として修復が進まないのです。
最悪、完全に治っていない状態でかさぶたが剥がれてしまい、
再び出血して新しい傷になっていまいます。
(湿潤療法の特徴)
そこで、最近注目され始めたのが湿潤療法です。
湿潤療法と言うのは、傷口を乾燥させずに密閉し、
「グチュグチュの状態のまま傷を治す」方法になります。
傷口がドロドロの状態だとなんだか気持ち悪いかもしれませんが、
そのドロドロは「線維芽細胞が作った仮の細胞や血小板がばら撒いた
タンパク質で満たされた状態」なのです。
つまり、「今、修復頑張ってます」と言う状態です。
ここで傷口を乾燥させてしまうと、修復を頑張っている彼らが干からびて死にます。
細胞というのは基本的には乾燥に弱いものです。
水分で満たされているからこそ生きていられるわけで、
むしろ乾燥に強い表皮が細胞の中でも異例なのです。
厳密に言えば、体の一番外側を担当している表皮細胞は既に死んでいたりします。
傷口でも同じようなことが起き、乾燥して死んだ細胞たちを盾にして、粛々と細胞修復を行います。
湿潤療法では、出来る限りこれらの細胞たちを殺さないようにするのです。。
ちなみに、乾燥すると免疫細胞達も死んでしまう上に、
死んだ細胞が邪魔で活動範囲が限られることになり、
乾燥させた場合の方が免疫細胞をくぐり抜けた細菌達が暗躍しやすくなるようです。
傷の治りも早く、傷跡も残りにくく、感染症も防ぎやすい。メリットの多い方式ですね。
<砂浜で捻挫してしまった(:_;)>
捻挫の対処法に関しましては以前掲載したコラム←
に紹介していますのでそちらをご覧ください^^
<クラゲに刺されたら…>
海の中で気になるのがクラゲの存在。
もしクラゲに刺された場合はどうすれば良いのでしょうか。
重症度を確認する
毒性の強いクラゲに刺されたときは、急速に呼吸困難の症状が表れる場合があります。
ライフセーバーなど知識がある方へ連絡し、状況によっては直ぐに救急要請をしてください。
■アナフィラキシーショック
過去にクラゲに刺されたことがあると、二度目に刺されたときに重い反応が表れる症状。
最初に刺されたときに身体の中で抗体が作られ、その抗体がアレルギー反応をおこします。
ショック状態となり意識を失う、呼吸困難が起こるなどの重い症状が起こる可能性があります。
この場合もすぐに救急要請の対応が必要となります。
触手を取り除く
クラゲの触手が刺さったままになっているときはすぐに取り除きましょう。
その際素手で取り除くことは絶対に避けてください。
取り除く方の指や手に刺さる危険があります。
ゴム手袋やビニール袋を手に巻きつけるなどした上で、ピンセットや毛抜きで取り除いてください。
傷口は海水で洗う
患部を清潔にしようと水道水で洗い流すのは避けましょう。
傷口を真水で洗うと浸透圧の関係で毒素が体内に回る可能性があります。
傷口は海水で洗うことが正しい対処法になります。
経過観察と病院の受診
毒性の弱いクラゲに刺されて症状が軽い場合は応急処置をし、
効果のある薬を塗る対処法でひとまずは大丈夫です。
ただし時間が経ってから症状の表れる毒性を持つクラゲもいますので、
細かく体調の経過観察をし、確実な安心のために病院を受診することをおすすめします。
クラゲに刺されたときに酢は効果あり?
クラゲに刺されたときに酢を使うという対処法が紹介されることもありますが、
酢によって毒性が緩和できる効果は確実なものではありません。
またクラゲ全般に刺されたときに酢が有効なわけではなく、
酢で対処が可能だといわれているのはアンドンクラゲのみです。
酢を用いるよりも事前に薬を用意しておくことをおすすめします。
いかがでしたでしょうか?
海にも危険は多く存在します。
楽しい思い出にするためにも知識は普段から知っていた方がいいですね!
もし捻挫などケガをされてお困りの方がいらっしゃいましたら
成竹鍼灸整骨院にご相談ください^^